研究計画筑西次世代多目的コホート研究について
2012年度より、筑西次世代多目的コホート研究は、文部科学省科学技術戦略推進費の援助を得て行われています。
研究責任者:
磯博康(大阪大学大学院医学系研究科予防環境医学専攻社会環境医学講座公衆衛生学 教授)
研究実施担当者
大平哲也、今野弘規、崔仁哲、江口依里、丸山皆子、久保佐智美、永吉真子(大阪大学大学院医学系研究科予防環境医学専攻社会環境医学講座公衆衛生学)
研究協力機関:筑波大学
協力機関:筑西市、茨城県筑西保健所
研究統括機関
研究代表者:津金昌一郎(国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究
研究計画の概要
筑西次世代多目的コホート研究(以下、本研究)の目的は、以下のようなことです。
- 国民の健康の維持・増進に資すること
- 特にがんをはじめとする生活習慣病などの原因究明と本態解明
- 環境要因と体質(遺伝子)及びその交互作用
- 疾病特性をも考慮した予防や治療についてのエビデンスの創出
ベースライン調査:筑西市に在住する40-74 歳の日本人男女に、同意を得たうえでベースライン調査を実施し、質問票を用いた生活習慣情報や健診情報、血液その他の生体試料を用いた遺伝子型等の体質やその他のバイオマーカー情報を収集し、将来の研究のために保存します。
追跡調査:研究開始より、対象者の死亡とがん、循環器疾患その他の主要な疾病の罹患・発症追跡を長期に、また高精度に継続します。
本研究は、将来国内各地における大規模分子疫学コホート研究が展開される際に、全国的に適用可能な共通プロトコールの作成に貢献します。
対象地域
茨城県筑西市
予定対象者数
質問票回答と生体試料の提供のある者約1万人、質問票のみ回答者最大約2 万人、
計3 万人
対象者の定義
筑西市の住民基本台帳に登録されている、40-74 歳の日本人男女。
研究期間
(登録期間)研究許可日~2016 年12 月末、(追跡期間)登録から20 年間、
(解析期間)追跡終了から10 年間
調査内容
生活習慣に関するアンケート(質問票)、健(検)診情報、血液試料(研究用採血7ml:血漿、白血球DNA、赤血球、健(検)診用に採血された残余血清1.5ml[健(検)診用の採血がない場合は血清用採血を追加し、追加採血量は健(検)診での採血量を参考にする。])、尿4ml