研究計画文部科学省科学技術戦略推進費による筑西次世代多目的コホート研究における全ゲノムシークエンス解析
筑西次世代多目的コホート研究でご提供いただいた血液を用いて全ゲノムを調べる研究計画が、国立がん研究センター研究倫理審査委員会において承認されました。
研究責任者:津金昌一郎
研究課題名:「文部科学省科学技術戦略推進費による筑西次世代多目的コホート研究における全ゲノムシークエンス解析」
【意義】 近年、ゲノム解析の技術が急速に進歩し、ゲノム全体の解析が可能となりました。今回の研究計画では、膨大なゲノム情報の処理方法の検討、新しい多型や変異の探索、ゲノム配列情報のデータベース構築などを行うことで、病気のかかりやすさに関係している遺伝要因の解明を目指す医学研究などに広く貢献することが期待されます。
【目的】 次世代シークエンサーなどの解析技術を用いたゲノム全体の解析を行い、膨大なゲノム情報の処理方法の検討、新しい多型や変異の探索、ゲノム配列情報のデータベース構築などを行う研究です。
【方法】 <対象者> 2012年6月28日から2012年7月14日までの間に「文部科学省科学技術戦略推進費による筑西次世代多目的コホート研究」(筑西次世代多目的コホート研究)に参加した1172人のうち、条件に合う方からランダムに28人を選びます。
<ゲノム解析> ベースライン調査において採取・保存されているDNAを用いて、次世代シークエンサーなどの解析技術によりゲノム全体の解析を行います。
<データ解析> 膨大なゲノム情報のデータ処理方法の検討、新しい多型や変異の探索、ゲノム配列情報のデータベース構築を行います。また、ゲノムの多型や変異とアンケートの情報の比較も行います。
【情報管理】 筑西次世代多目的コホート研究で収集した個人情報は、個人情報保護・安全管理マニュアルを定め、外部のネットワークから独立したコンピューターに保存するなど、研究対象者に危険・不利益が及ばないよう厳格に管理しています。また、今回の研究対象者のデータは、国立がん研究センターがん予防・検診研究センター情報管理室で、新たに研究用の識別番号をつけたうえで研究に使用します。筑西次世代多目的コホート研究で用いられる研究用の識別番号と、本研究で新しくつけた識別番号の対応表は、「「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」適用研究における個人情報取扱細則」が定めるゲノム研究個人情報管理者(国立がん研究センターがん予防・検診研究センター長)によって厳重に管理され、本研究にかかわる研究者はこの対応表にアクセスできません。このような形で情報管理の徹底を図っています。
【研究機関名】 国立がん研究センターがん予防・検診研究センター予防研究部・国立がん研究センター研究所遺伝医学研究分野
-照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
中央研究事務局
国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究部 コホート研究推進室
〒104-0045 東京都中央区築地5-1-1
電話 03-3542-2511(内線3235)