次世代多目的コホート研究プロトコールの高知県安芸市での実施
2012年11月12日、高知県安芸地域で次世代多目的コホート研究プロトコールによる研究を開始しました。
戦略推進費の支援を受けたコホート研究として、「次世代多目的コホート研究プロトコールの高知県安芸地域での実施」研究が開始されました。研究への参加を、登録機関(2012年11月から2013年3月)中に、会場招致方式の特定健診を受診する、安芸市国保加入の40―74歳の方に依頼します。
地域研究実施事務局
研究責任者:安田誠史(高知大学医学部医療学講座(公衆衛生学)教授)
研究実施担当者:宮野伊知郎(高知大学医学部医療学講座(公衆衛生学)講師)
協力機関:安芸市、高知県安芸福祉保健所
研究統括機関
研究代表者:津金昌一郎(国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究部 部長)
研究計画の概要
次世代多目的コホート研究プロトコールの高知県安芸市での実施(以下、本研究)の目的は、以下のようなことです。
- 国民の健康の維持・増進に資すること
- 特にがんをはじめとする生活習慣病などの原因究明と本態解明
- 環境要因と体質(遺伝子)及びその交互作用
- 疾病特性をも考慮した予防や治療についてのエビデンスの創出
ベースライン調査:安芸市に在住する40-74 歳の日本人男女に、同意を得たうえでベースライン調査を実施し、質問票を用いた生活習慣情報や健診情報、血液その他の生体試料を用いた遺伝子型等の体質やその他のバイオマーカー情報を収集し、将来の研究のために保存します。
追跡調査:研究開始より、対象者の死亡とがん、循環器疾患その他の主要な疾病の罹患・発症追跡を長期に、また高精度に継続します。
本研究は、将来国内各地における大規模分子疫学コホート研究が展開される際に、全国的に適用可能な共通プロトコールの作成に貢献します。
対象地域
高知県安芸市
予定対象者数
質問票回答と生体試料の提供のある者約1千人
対象者の定義
安芸市に居住し、安芸市で行われる健(検)診などを受診する40-74 歳の日本人男女。
研究期間
- (登録期間)研究許可日~2014 年3 月末
- (追跡期間)登録から20 年間、(解析期間)追跡終了から10 年間